
引っ越しシーズンが近づくと、「家賃〇ヶ月無料」というフリーレント物件の広告をよく目にしますよね。一見するとかなりお得に感じるこのフリーレント物件、実際のところ総支払額で見るとどうなのでしょうか?
通常物件と比べて本当に費用面でメリットがあるのか、それとも見せかけのお得さなのか、多くの方が疑問に思っているはずです。実は家賃無料期間があるからといって、必ずしも長期的に見てお得になるとは限らないのです。
本記事では不動産業界の内部事情を知る筆者が、フリーレント物件と通常物件の総支払額を徹底比較。数字で見る真実や、フリーレント物件に潜む「隠れたコスト」、そして賢い物件選びのポイントまで、具体的な計算例を交えながら解説します。
引っ越しを検討中の方、特に初めての一人暮らしを始める学生さんや新社会人の方は、ぜひ物件選びの参考にしてください。後悔しない住まい選びのためのヒントが満載です。
1. フリーレント物件の「隠れたコスト」とは?総支払額から見る真実
「初月家賃無料!」「2ヶ月フリーレント!」といった魅力的な謳い文句に惹かれて物件を選んだことはありませんか?一見するとお得に感じるフリーレント物件ですが、実際には「隠れたコスト」が存在する場合があります。この記事では、フリーレント物件と通常物件を総支払額で比較し、本当にお得なのはどちらなのかを解説します。
フリーレント物件では、家賃無料の期間が魅力的にアピールされますが、その分、月々の家賃が通常物件よりも高く設定されていることが少なくありません。例えば、通常なら月5万円の物件が、1ヶ月フリーレントで月5.5万円に設定されているケースがあります。
具体的な数字で見てみましょう。
・通常物件:月5万円×24ヶ月=120万円
・フリーレント物件:月5.5万円×23ヶ月(1ヶ月無料)=126.5万円
この例では、フリーレント物件の方が2年間で6.5万円も多く支払うことになります。さらに更新料や敷金なども含めると、その差はさらに広がる可能性があります。
また、フリーレント物件は「募集が難しい物件」である可能性も考慮すべきポイントです。立地や建物の状態、周辺環境などに何らかの問題がある場合、集客のためにフリーレントという特典をつけることがあります。
不動産大手のSUUMOやHOME’Sなどの物件情報サイトでは、フリーレント物件の「月額換算賃料」を表示することがありますが、これだけで判断せず、必ず総支払額を計算することをおすすめします。
賃貸契約を結ぶ前に、フリーレント期間だけでなく、契約期間全体でどれだけ支払うことになるのかをしっかり確認しましょう。見た目の特典に惑わされず、冷静に判断することが賢い選択につながります。
2. 【徹底比較】フリーレント物件VS通常物件:2年住むとどちらがお得か
フリーレント物件と通常物件、実際に2年間住むとどちらがお得なのか具体的な数字で比較してみましょう。多くの方が疑問に思う「本当にお得なの?」という点を明らかにします。
まず、都内の1K物件(25㎡)で比較してみます。
■通常物件の場合
・月額家賃:8万円
・敷金:1ヶ月分(8万円)
・礼金:1ヶ月分(8万円)
・仲介手数料:1ヶ月分(8万円)
・前家賃:1ヶ月分(8万円)
初期費用合計:32万円
2年間の家賃総額:192万円(8万円×24ヶ月)
総支払額:224万円
■フリーレント物件(2ヶ月無料)の場合
・月額家賃:8.5万円
・敷金:1ヶ月分(8.5万円)
・礼金:なし
・仲介手数料:1ヶ月分(8.5万円)
・前家賃:1ヶ月分(8.5万円)
初期費用合計:25.5万円
2年間の家賃総額:187万円(8.5万円×22ヶ月)※2ヶ月分は無料
総支払額:212.5万円
この比較では、フリーレント物件の方が総支払額で11.5万円お得という結果になりました。初期費用も6.5万円抑えられています。
しかし、全てのケースでフリーレント物件が得とは限りません。例えば月額家賃の差が大きい場合や、フリーレント期間が短い場合は逆転することも。
また、立地条件や築年数など、物件の質も考慮すべき重要な要素です。単純な金額比較だけでなく、物件の快適さや利便性なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
さらに、契約更新時の更新料や退去時の原状回復費用なども含めると、長期的な視点では結果が変わることもあります。契約前にはこれらの条件もしっかり確認しましょう。
大手不動産会社のSUUMO(スーモ)や東京スマイル不動産では、フリーレント物件の検索機能も充実していますので、実際の物件を比較検討する際に活用するとよいでしょう。
3. 不動産のプロが教える!フリーレント物件の落とし穴と賢い選び方
フリーレント物件を選ぶ際に気をつけたいのが、表面上の「お得感」に騙されないことです。不動産業界で10年以上働いてきた経験から言えるのは、フリーレント物件には見逃しやすい落とし穴がいくつか存在します。
まず最も多いパターンが「基本賃料が割高に設定されている」ケースです。例えば、通常なら月7万円の物件が、フリーレント付きで月7.5万円に設定されているケースがあります。1ヶ月分のフリーレントがあっても、2年契約の場合、差額の0.5万円×24ヶ月=12万円の追加負担となり、フリーレントの恩恵(7.5万円)を上回ってしまいます。
次に注意すべきは「更新時の条件変更」です。多くのフリーレント物件は初回契約時のみ適用され、契約更新時には通常の条件に戻ります。さらに、更新料や管理費・共益費が割高に設定されているケースもあります。三井不動産レジデンシャルやスターツコーポレーションのような大手でも、物件によってはこうした条件設定が見られます。
賢い選び方としては、まず総支払額を計算することが重要です。「(月額賃料×契約月数)-フリーレント分」で算出し、通常物件と比較しましょう。また、複数の不動産会社で同じエリアの物件を見ることも大切です。アパマンショップやピタットハウスなど複数の不動産会社を回ることで市場相場が見えてきます。
さらに、交渉の余地を探ることも忘れないでください。フリーレントよりも「礼金なし」や「仲介手数料半額」などの条件が総合的にお得になるケースもあります。特に入居者が決まらず焦っている大家さんは、賃料交渉に応じてくれることがあります。
最後に、フリーレントが本当にお得なのは「短期間の居住予定がある」「引越し費用を抑えたい」「当面の現金支出を減らしたい」という明確な目的がある場合です。漠然とした「お得感」だけで選ぶと、長期的には損をする可能性があるので注意しましょう。
フリーレント物件を大手不動産会社に引けを取らないために私たちと一緒にエブリデイオートAIライティングで集客してみませんか。

4. 家賃無料期間の裏側:フリーレント物件の総支払額を計算してみた結果
フリーレント物件は「家賃1ヶ月無料!」といった魅力的なキャッチフレーズで目を引きますが、実際のところ総支払額で見るとどうなのでしょうか。具体的な数字で比較してみましょう。
例えば、月額8万円の物件で2年間契約する場合を考えてみます。
【通常物件の場合】
・月額家賃:8万円
・契約期間:24ヶ月
・総支払額:8万円×24ヶ月=192万円
【1ヶ月フリーレントの場合】
・月額家賃:8万円
・契約期間:24ヶ月(うち1ヶ月無料)
・総支払額:8万円×23ヶ月=184万円
単純計算では8万円の節約になりますが、ここで注意したいのが「通常物件との家賃差」です。多くの場合、フリーレント物件は同等の通常物件より家賃が若干高めに設定されていることがあります。
例えば、同じ条件の通常物件が月額7.7万円だった場合:
・通常物件の総支払額:7.7万円×24ヶ月=184.8万円
この場合、総支払額はほぼ同じになってしまいます。実際の物件探しでは、こうした「隠れた差額」に注意が必要です。
また、更新時にはフリーレント特典が適用されないケースがほとんどです。長期居住を考えている方は、初期費用の安さだけでなく、長期的な総支払額も計算に入れるべきでしょう。
特に都心部の高額物件では、フリーレント期間終了後の家賃負担が重くのしかかる可能性も。賢い選択をするためには、単純に「〇ヶ月無料」という言葉に飛びつくのではなく、契約全体の支払い計画を立てることをおすすめします。
5. 引っ越し検討中の方必見!フリーレント物件の実質コストがわかる簡単計算法
「フリーレント1ヶ月無料!」という広告文句に心惹かれるものの、実際のところ得なのかどうか判断に迷っている方は多いのではないでしょうか。ここでは、フリーレント物件の実質コストを簡単に計算できる方法をご紹介します。
まず基本の計算式は以下の通りです。
「実質月額家賃 = (契約期間の総支払額) ÷ (居住月数)」
例えば、月額8万円の物件で2年契約・1ヶ月フリーレントの場合:
・総支払額:8万円 × 23ヶ月 = 184万円
・実質月額家賃:184万円 ÷ 24ヶ月 = 約7.67万円
この計算方法を使うと、同じエリアの通常物件と比較して本当にお得かどうかが一目瞭然です。例えば、近隣の通常物件が月額7.5万円だった場合、フリーレントを謳う8万円の物件より実質的に安いことになります。
ただし注意点として、更新料や礼金、敷金返還額なども考慮する必要があります。これらを含めた計算式は次のようになります。
「総コスト = (月額家賃×支払月数) + 初期費用 + 更新料 – 返還される敷金」
実際の物件探しでは、大手不動産ポータルサイトSUUMO(スーモ)やHOME’S(ホームズ)で検索する際に、フリーレント物件と通常物件の両方をリストアップし、この計算法で比較してみましょう。中には三井不動産レジデンシャルやアパマンショップなど、独自のフリーレントキャンペーンを展開している不動産会社もあるため、幅広く情報収集することがポイントです。
この簡単計算法を活用すれば、表面的な家賃だけでなく実質的な負担額をしっかり把握した上で、賢い物件選びができるようになります。次回の引っ越しの際には、ぜひ試してみてください。


コメント